お七夜を知っていますか?
日本の法律では赤ちゃんを出産すると、生まれた赤ちゃんに名前を付けますよね。出生届を提出するにあたり、生後14日迄には赤ちゃんの名前を決定しておかなければいけません。また、日本では昔から伝わる伝統文化として、赤ちゃんがこの世に生まれた日から数えて7日目に行う儀式があり、生後7日目の日には、生まれたその土地の産神様に生まれた子供の名前をお披露目して報告する「お七夜」と言われる命名式があります。命名式では、「命名書」と言って、赤ちゃんの名前を紙に書いたものを家の神棚や床の間等に飾ったりして名前をお披露目します。
お七夜の由来とは?
現代の様に昔は医療が発達していませんでした。その為、昔は赤ちゃんが生まれても大変生存率が低くかったと言われています。生後6日目迄は「神の子」と言われており、赤ちゃんの生死というものは神様に委ねられているという教えがあり、7日目で人間の子供として神に認められ、その承認する儀式がお七夜という事です。赤ちゃんが生まれてから無事に1週間を過ごせる事は、昔の人にとって大変おめでたい事とされていました。その様な経緯から、生後7日目の夜にお七夜は行われる様になったと言われています。
命名式に「命名書」を使います!
命名式には家族・親戚等が集まって、そこで赤ちゃんの名前をお披露目をします。
これを命名式と言います。一般的にお七夜と合わせて命名式は行われます。なので、お七夜の日に生まれた赤ちゃんの名前をお披露目出来る様に、お父さんとお母さんは前もって名前を決めておき、命名書を用意しておく必要があります。
◎命名書の形式は2パターンあます!
お七夜には、必ず「命名書」を用意します。「正式版」と「略式版」の2種類の形式があ
ります。正式版は、三つ折りにした奉書紙を使用し、略式版は、半紙を使用します。どちらの命名書も、命名した人が書く事になっています。
命名書に記入する項目とは?
[正式版の場合]
「命名」と書き、赤ちゃんの名前を書く。
「父」と書き、その名前を書く。
「母」と書き、その名前を書く。
赤ちゃんの続柄を書く。
赤ちゃんの生年月日を元号で書く。
お七夜の日付を元号で書く。
命名した者の名前を書く。
[略式版の場合]
「命名」と書き、赤ちゃんの名前を書く。
「父」と書き、その名前を書く。
「母」と書き、その名前を書く。
赤ちゃんの続柄を書く。
赤ちゃんの生年月日を元号で書く。
正式版と略式版では、書く項目が少し異なります。略式版の方が簡単です。どちらの方法で書いても良いものなので、家族とどちらにするか選んで命名書を書きましょう。今は、命名書に書く項目事項のみをお教えしましたが、これらの項目事項を書く際、用紙のどの場所に書くのかという事もしっかりと決まっています。インターネットで検索してみると分かりやすく説明されているものや、命名書を作成してくれる会社のサイト等にも書き方が載っていたりするので、色々調べてみて下さい。
実際に自分達で書くとなった場合、何を用意して命名書を作ったら良いのか簡単にご紹介します。
命名書を書く際に必要なもの
・半紙、命名紙
略式版で命名書を書く場合は、半紙が必須になります。命名書を大切に保存しておきたいと考えているのであれば、なるべく半紙に厚みのあるものを選ぶ事がおススメです。また少しお洒落な見た目でデザインを重視したい場合には、命名紙と言って命名書専用の用紙もあります。
・筆あるいは筆ペン、墨汁
命名書を書く際は筆と墨汁が必要です。生まれた赤ちゃんの名前は太筆で記入し、それ以外の項目は細筆で記入を行います。筆で書くのが苦手な方は、書きやすい筆ペンを使用して書く事をおススメします。
・額縁
半紙で命名書を書いたものは、額縁に入れて飾ります。半紙にピッタリなサイズの額縁や色々なデザインの額縁もあったりするので、色々ネット等で調べてみると良いでしょう。
・奉書紙(ほうしょがみ)
正式な命名書を作るためには必要な奉書紙です。
・三方
奉書紙に書いた命名書は三方に乗せて神棚やお仏壇に飾ります。その後、出生届を提出したら、飾りから下げ、奉書紙で包んだ赤ちゃんのへその緒と一緒に箱にしまって、水引をかけ保存します。略式版の命名書等は、赤ちゃんんのベビーベッドの枕元に貼ったりする事も良いとされています。
命名書のグッズを揃えるのが大変な方へ
命名書を用意するのは分かっていても、自分達で色々揃える事も時間が無かったり、子供が生まれたばかりで時間が無かったりもします。そんな時に便利なのが、ネットで命名書セットが販売しているという事です。少し家庭で空いた時に、ネットで調べてみると、色々な形式の命名書セットが販売されています。
赤ちゃんが産まれた直後というのは赤ちゃんのお世話で母親は寝不足になったり忙しいので、例えば出産前に性別が判明している時等は、前もって命名紙を準備しておく事も良いです。また、男の子でも女の子でも使えそうな命名書のデザインもあったりするので、子供が生まれたら、家族に買って来てもらう様にお願いしたり、命名書を注文したいサイトを決定しておいたりする事も良いでしょう。
おすすめの店舗
命名書グッズを揃えるのが大変だという方におすすめ店舗をご紹介します。
幸せ運ぶ筆文字屋さんどんぐり大志です。
日本伝統の書道芸術の生きた文字、一筆書きよる鮮烈に心に響く感動の息吹を、日常生活のアクセントとしていかがでしょうか。